「安定」という言葉に騙されて犠牲になった民族、日本人


私は今年(2023年)の3月に仕事を辞めました。
それまで公務員として30年勤務し、定年まであと数年あったのですが思い切って退職しました。

学生時代から、卒業したら公務員になると決めていました。
父が病気で母のパート収入だけの貧しい暮らしは二度とごめんだと、男女平等の公務員になろうと思ったのです。

私が就職活動していた頃は、民間企業で働く女性は結婚や育児と同時に退職するというのが暗黙の了解という時代でした。

一方公務員は出産しても育児休業などの福利厚生がしっかりしており、安心して仕事を続けられる環境が整っていました。

私は公務員という仕事に満足して働いてきましたが、今回紹介するこの記事を読んで、少々ショックを受けました。

自分はもしかすると人生を無駄にしてしまったのではないかと思ったのです。

RAPT有料記事775(2023年9月18日)日本人は「安定」という言葉に騙されて犠牲になった民族だ。この世に存在しない「安定」があると信じ込まされ、何の努力ももがきもせずに生きて「成長」できずに人生が詰み、滅んでいる。https://rapt-neo.com/?p=58862

日本人は、長きに渡って「安定」した人生というものを提供された結果、ただ会社の仕事だけをして、後は何の努力もせず、ただ安穏と生きるという体質が身についてしまいました。

ところが、現在では全ての「安定」が奪われてしまい、誰も彼もがお金に苦労し、生活に事欠き、将来に不安ばかりを抱えながら生きています。

しかも、日本人の多くがそうやって「安定」した人生にあぐらをかいて生きてきたせいで、努力して「成長」するという習慣がついておらず、未だに「安定」した人生があると夢見ながら、楽して稼ぐために「投資」に手を出したり、怪しいビジネスに手を出したりして、余計に大金を失って後悔している人が大勢います。

もがいて、努力して成長していくということを徹底的に避けようとして、かえってお金のために四苦八苦し、相変わらずイルミナティの奴隷となって生きているのです。

人というのは、努力しもがいて「成長」してこそ、様々な実力や能力を身につけることができ、その結果、人からも神からも重宝されるようになり、この世で頭角を現し、光を放つようになります。

この単純な真理から目をそむけて、楽しよう、楽して得しよう、楽して儲けようなどとばかり考えて生きる人は、結局、何実力も能力も身につかないまま、いずれ路頭に迷い、人生が詰んでしまうことが目に見えています。

神様はこのことを分かっているからこそ、常に私たちに勤勉に生きるように諭してこられました。

これは自分に対して言っているのではないかと感じる程、私の人生そのままです。

安定を求め公務員となった結果、私はそれ以上努力するのを一切やめました。

行政系の仕事はほぼマニュアルどおりに行えばよいので、仕事にかかわる勉強は必要ないですし、趣味や語学やその他さまざまな分野で資格を習得するなどの努力も全くしてきませんでした。

更に、子ども時代の貧しさを繰り返したくなくて、また老後の蓄えになると思って株やFXといった投資に手を出して大失敗したこともあります。

楽して稼げるという言葉に弱く、失敗して初めてそのような上手い話はこの世の中には無いのだと気が付く浅はかさ。

御言葉にはよく「藻掻く(もがく)」という言葉がでてきます。
努力と縁遠い生活を長年送ってきてしまった私にとって、とても斬新に響く言葉です。

「努力して藻掻くからこそ成長できる」良く考えれば分かることなのに、「安定」を求め過ぎてすっかり大事なことをおろそかにして生きてしまいました。

今からでも遅くないと信じて何か一つでも身に付けようと決心し藻掻き始めたところです。