異性の罪とダビデ王について

聖書の登場人物の中で最も神様のことを愛し褒め讃えたのは間違いなくイスラエルの王様ダビデだと思います。

彼は少年の頃から、羊飼いとして自分の羊を狙う獅子や熊と闘うことに長けていました。

そのため、仲間のイスラエル兵が尻込みするほど手強かった敵軍ペリシテの大男ゴリアテを「石投げ紐と石一つ」で撃ち殺しイスラエルに勝利をもたらしました。

ダビデは常に神様に問いかけて答えを得ながら神様の言うとおりに敵と戦ったので、周辺の敵国にいつも勝利し、長きに渡りイスラエルの王として君臨しました。

神様にとても愛されたダビデですが、そんな彼も神様の怒りを買うほどの大変大きな罪を犯しました。

それは異性の罪です。
バト・シェバという名の人妻を自分の妃にするため、彼女の善良な夫ウリヤを激しい戦いの最前線に配置して戦死させよと部下に命令したのです。
そしてダビデの指示通りウリヤは戦死しました。

神様はこのダビデの罪を大変重い罪と考えました。
そのため、ダビデとバト・シェバの最初の子どもは生まれて間もなく死んでしまいます。

その後二人の間にソロモンが誕生し、父ダビデの後を継いでイスラエルの王様になります。

人間の罪の中でも異性の罪を神様は最も重い罪の一つとされています。
このダビデの罪に対する神様の裁きは、私たち人間への戒め、教訓といえるでしょう。

現代人は性に対してかなり寛容になり道徳心が薄れつつあるように思います。

不倫は道徳上よろしくないと一般的に考えられているものの、ドラマや映画では不倫を美化するような風潮もあって、その社会的影響は少なくありません。

神様の目からご覧になると、このような異性関係は人類の堕落として映ります。

法律上罪に問われないとはいえ、異性の罪に対する神様の考え方はダビデの時代も現在も変わりなく大変厳しいのです。

神様はダビデに、自ら犯した罪の重さを認識させようと以下のような例え話をされたのですが、私はこのストーリーに神様の知恵の大きさを感じました。
以下参考までに聖書から引用します。

主はナタンをダビデのもとに遣わされた。
ナタンは来て、次のように語った。
「二人の男がある町にいた。一人は豊かで、一人は貧しかった。
豊かな男は非常に多くの羊や牛を持っていた。
貧しい男は自分で買った一匹の雌の小羊のほかに何一つ持っていなかった。
彼はその小羊を養い小羊は彼のもとで育ち、息子たちと一緒にいて彼の皿から食べ、彼の椀から飲み彼のふところで眠り、彼にとっては娘のようだった。
ある日、豊かな男に一人の客があった。彼は訪れて来た旅人をもてなすのに自分の羊や牛を惜しみ、貧しい男の小羊を取り上げて、自分の客に振る舞った。」
ダビデはその男に激怒し、ナタンに言った。
「主は生きておられる。そんなことをした男は死罪だ。小羊の償いに四倍の価を払うべきだ。そんな無慈悲なことをしたのだから。」
ナタンはダビデに向かって言った。
その男はあなただ。
イスラエルの神、主はこう言われる。
『あなたに油を注いでイスラエルの王としたのはわたしである。わたしがあなたをサウルの手から救い出し、あなたの主君であった者の家をあなたに与え、その妻たちをあなたのふところに置き、イスラエルとユダの家をあなたに与えたのだ。不足なら、何であれ加えたであろう。なぜ主の言葉を侮り、わたしの意に背くことをしたのか。あなたはヘト人ウリヤを剣にかけ、その妻を奪って自分の妻とした。ウリヤをアンモン人の剣で殺したのはあなただ。それゆえ、剣はとこしえにあなたの家から去らないであろう。あなたが私を侮り、ヘト人ウリヤの妻を奪って自分の妻としたからだ。』 

 

最後に、聖書の詩編の詩を元にした讃美歌を一つご紹介します。このメロディーは心を落ち着かせてくれる私の好きな曲の一つです。

 

youtu.be

聖書はとても難解ですが、RAPTブログの解説を読むと比喩で書かれた内容も理解することができ、聖書を読むことが楽しくなります。

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