世界一仲の良い「嫁と姑」は間違いなくこの2人でしょう

私にとって夫の母、つまり姑はちょっと苦手なタイプの人でした。

嫁をいびるとかそういうタイプでは全くなく、むしろ彼女は面と向かって私のことを褒めちぎるほど私を立ててくれる人なのですが、馬が合わないというか、お互い距離を縮められない関係でした。

在宅勤務に理解のない古い考えの実母に対して、夫もあまり連絡を取りたがらず、私が姑と顔を合わせるのは年に1回あるかないかと比較的少ないお付き合いでした。

離婚して姑との関係が切れ、今は全く会っておらず連絡もしていません。

夫の実家に行きたくない女性の割合は6割に上るという調査もあるそうで、嫁として夫の実家と上手くやっていくのは非常に難しいのだと感じます。

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実は聖書の中に嫁と姑の心温まるお話があるのをご存じでしょうか。

私はこの話を最初に読んだときに、本当にこんな嫁と姑がいるのだろうかと疑ってしまったのですが、聖書はノンフィクション、これは紛れもなく実話です。

このように疑いの心を持ってしまう私はクリスチャンでありながら心を清めたとはとても言えず、夫の母に対して寛容になれなかったのは当然だったのだと反省しています。

お手本にしたい嫁と姑のお話、旧約聖書の「ルツ記」をかいつまんでご紹介します。

ナオミは夫に先立たれ未亡人となりました。
彼女には息子が二人おり、夫の死後それぞれ嫁をもらいました。
一人はオルパといい、もう一人はルツという女性です。

ところが不幸なことに夫に続き、二人の息子も相次いで先立ってしまったので、ナオミは仕方なく自分の国に帰ることに決めました。

ナオミは二人の嫁に言いました。
「自分の里に帰りなさい。あなたたちは息子にも私にもよく尽くしてくれました。新しい嫁ぎ先を神様が与えて下さり安らかに暮らせるように祈ります。」

すると二人の嫁は声をあげて泣きながら言いました。
「いいえ、ご一緒にあなたと参ります。」

その後、ナオミが尚も二人に言い聞かせたところ、オルパはナオミに別れを告げましたたが、ルツのほうはナオミに縋り付いて離れません。

ルツは言いました。
「あなたを見捨てて帰れなどというひどいことを私に強いないでください。私はあなたの行く所に行きます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神、あなたの亡くなる所で私も死に、そこに葬られたいのです。」

その後、ルツはナオミの親戚の男性と結婚して男の子を産みます。
夫にも息子にも先立たれたナオミは嫁ルツによって乳飲み子を懐に抱く喜びを与えられ再び生きる気力を得ました。

そして、そのルツの息子の孫が実はイスラエルの王様、ダビデなのです。

ルツ記には神様が登場する場面がほとんどありません。

しかし、夫と息子を亡くし天涯孤独となったナオミに与えられた奇跡的とも言える恵みと、のちにその家系から偉大な王様ダビデが誕生するという結末は、神様が働いたと確信せずにはいられません。

このような愛に満ち溢れた先祖ルツを持つダビデもやはり、民に対してとても寛容で最も愛のあった王様だったといえるでしょう。